willow  ヤナギ

ヤナギ
十勝の里山にはヤナギの木がたくさん生えています。年が明けて少しずつ日が長くなる頃、ヤナギの木々の枝先にぽつぽつとネコヤナギが付き始めます。
まだ大地は雪に覆われたままですが、遙か遠くの方からゆっくりと春がやってくるのをの感じます。ヤナギの木は生命力が旺盛で、初夏になるとどんどん枝を伸ばしてきます。道路際に広がった枝で視界不良になることもしばしば。

そんなときは付近の人たちが枝払いをします。私は太めの枝をもらってきて樹皮を剥ぎます。
このころの木は水分をたっぷり含んでいて簡単に剥けます。
クリーム色のつやつやした裸木は菜園に運び、豆類の支柱に使います。

 

 

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walnut  クルミ

クルミ
クルミの木があるところにはリスがやってきます。
リスは集めた実を保存食として地面に埋めることがあります。春になって出てきた苗は、リスが食べそびれたクルミの実から芽が出たものです。
クルミの大木がある所にはそんな小さな芽がたくさん出ています。その苗を分けてもらって庭にせっせと植えているのですが、籠の材料になるまでにはまだまだ年月がかかります。
今のところ、枝払いや間伐したものを知人から分けてもらい大切に使っています。枝先や樹皮のかけらは染料として使います。布、糸、籐など、どの素材でも堅牢で美しい焦げ茶色に染まります。

 

 

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white birch  シラカバ
シラカバ
薪ストーブを使っているので、間伐したシラカバの木を時々いただきます。皮は干しておいて焚き付けに使うとよく燃えるのですが、私の場合は大切なかごの材料となります。
シラカバやサクラの樹皮は横に繊維が走っているので、太い木ほど長い材料が取れます。丁寧にゆっくりと剥がすと一枚の紙のようになるので、それを繊維の方向に細く切って使います。
なんといっても、真っ白な外皮が魅力的。白い粉が付くことがあるので手提げ類には使えませんが、色鮮やかな花や野菜を入れるととても引き立ちます。
 

 

 

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