野のかご通信−5

(2020年)

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2020.12.24

Xmas eve

朝方雪がちらちらと降りましたが、いつのまにか雨に変わっていました。
あたたかなクリスマスです。

帯広駅前の木には、ささやかなイルミネーション。
今年は人通りも少なく静かな夜です。

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2020.12.15

年末掃除 その1

久しぶりに仕事部屋の片付けをしました。

散らばったかご類を1ヶ所にまとめ、あふれかえった材料を吟味して分類。
捨てられずにいた小枝や樹皮の端っこは、思い切って処分コーナーへ。
たいていの処分品は薪ストーブにくべてしまえるので、ゴミがほとんど出ないのがかご作りの良いところ。

1ヶ月もすれば、またゴチャゴチャになってしまうのが常ですが、とりあえず今年の掃除は終了です。

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2020.12.6

December

寒さは日ごとに増しますが、十勝では快晴の日が続いています。

シラカバの木肌と柔らかな雲と澄んだ空。

清々しい風景を見上げながら深呼吸をして、初冬の一日がはじまります。

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2020.11.29

もののかたち 落ち葉

作品展が始まった頃には色づいていた木々も、すっかり裸木になりました。

在廊の合間に小さな散歩をしながら拾った落ち葉。
赤や黄色のささやかな差し色がなんとも愛おしく、気持ちが和みます。

stole & basket 展も今日でおしまい。
おいで下さった皆さん、庭園スタッフの皆さん、どうもありがとうございました。

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2020.11.21

真鍋庭園のバードテーブル

作品展開催中の真鍋庭園は、四季折々の草花を楽しみながらのんびりと散策ができます。

落葉が進むこの時期は、道案内の看板や巣箱、庭の隅に置かれたオブジェなどが目に付くようになってきました。良く見ると心惹かれるものがいっぱいです。

写真のバードテーブル。年を重ね雨露に打たれ、良い風情です。

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2020.11.14

晩秋と初冬の間

町中でも初雪が降り、朝晩の空気はピーンとはりつめています。

冬に向けて気持ちのギアをひとつ上げました。
「絶対に風邪をひかないこと」これが当面の目標です。

幸いここ数日は好天続き。薪の準備も進みます。

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2020.11.6

帯広展、はじまりました

晩秋の美しい風景が窓の外に広がり、木漏れ日の差す店内には、ゆっくりと穏やかな時間が流れています。

田村陽子さんの手つむぎストール展も同時開催中。
あたたかな素材とやさしい色使いに気持ちがなごみます。

お近くの方はぜひお立ち寄りください。

11.6~11.29
真鍋庭園・ガーデンセンター
(帯広)

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2020.11.4

冬が来る前に 展

毎年恒例のグループ展が始まりました。

今年は毛糸を編み込んだ小さなかごを出品しています。

11.4 ~11.29
ギャラリー陶(大樹町)

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2020.11.1

November

ウペペサンケ山、ニペソツ山、チュウベツ岳。
居間から見える大雪連峰は、もうすっかり冬の装いです。

防風林のカラマツも色付いて、落葉が道路を黄金色に染めています。
ダウンコートと冬靴を出し、タイヤ交換も済ませて、冬の準備は着々と進行中。

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2020.10.26

秋の一日

今年1番の冷え込みです。
「峠越えは冬タイヤの装着を」と、朝の天気予報が伝えていました。

色付いた木の葉が風に舞う中、かごを並べて写真撮影。
野のかごは晩秋の風景にとけ込んで、穏やかな表情を見せています。

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2020.10.17

アケビ蔓

3年前に庭に植えたアケビの根から、やっと頃合いの蔓が採れました。

アケビ蔓は、イチゴのランナーのような「根蔓」と、木に巻き付く「枝蔓」があります。
螺旋状になった枝蔓は扱いにくいので、かご編み用には根蔓で増殖させたものを使います。

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2020.10.8

夕焼け

初霜間近の報を聞いて、あわてて菜園の片付けをしました。
青いままのミニトマトや親指ほどのナスを収穫して、今年も店じまい。

日暮れが早くなりました。
本日5時過ぎの空の色です。

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2020.10.1

October

朝の空気が少しづつひんやりしてくると、
急に空が高くなったような気がします。

澄んだ空に美しい雲がぷかりがぷかり。
絹のようにつるりと光るもの、真綿のようにふんわり柔らかそうなもの。
思わず見とれてしまいます。

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2020.9.21

札幌初秋

作品展の会場は大通公園に面した札幌市資料館。
敷地内はたくさんの木々に囲まれ市民の憩いの場になっています。

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2020.9.15

札幌展、はじまりました

今展のテーマはVivid and Pale。
参加メンバー4人がさまざまな色彩を織りなしています。

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2020.9.11

草原に立つ

来週から札幌で始まる作品展の発送準備に追われています。

梱包前に庭先に並べてみました。

曇天の空と秋の大地と野のかご。
物語が生まれてくるような、かごなのに人格があるような、なんとも不思議な光景が出現しました。

 

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2020.9.3

September

今いちばん目を惹くナナカマドの実。
晩夏から秋にかけては、生い茂った葉っぱとのコラボレーションが鮮やかです。

冬になると赤い実に雪が降り積もり、砂糖菓子のように愛らしい姿になって、白い世界の差し色に。

 

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2020.8.23

畑のギャラリー

茅のようなものでしょうか。
十勝に来て初めて見かけた風景です。

原始を思わせる色と形。
野外展のオブジェのような造形美です。

 

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2020.8.13

盛夏

暑い日が続いています。
北海道の短い夏は今がピーク。
道端のツルウメモドキも青い実を付けて、盛大に生い茂っています。

 

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2020.8.5

秋の作品展
(9/15~9/22)

染織・造形の4人展です。
今年は取りやめにした展示会が多かったのですが、今展は開催の予定で準備を進めています。

 

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2020.7.27

今朝の収穫

少しずつでも毎朝収穫があるのは嬉しいもの。
サッと茹でてサラダに添えたり、お味噌汁に放したり、キヌサヤは朝の彩りです。

初めて植えた万願寺とうがらしも、そろそろ食べ頃になってきました。
小さな小さな菜園ですが楽しみが続きます。

 

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2020.7.17

日照不足が続いていますが、野辺にも庭にも夏の花が次々に咲いています。

小さな畑の隅っこでは、キヌサヤの花が実を付け始めました。
寒さで生長が後れ気味ですが、他の野菜たちも少しずつ可憐な花を咲かせています。

 

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2020.7.10

つくる生活

陶芸家こばやしゆうさんの「つくる日々」を綴った本。

流木やら石ころやら古くぎやら、気になるものを拾ってきてはつくる暮らしの道具。
不思議な取り合わせだけどおいしそうに思えちゃう料理の数々(しらすチョコとか)。
ざくざくと手縫いでつくった衣類や寝具、バッグや靴・・・

楽しいものが満載です。

2冊とも古い本ですが、つくることに煮詰まると開いてみます。
ページを繰るたび頭の中のもやもやが晴れてきて、つくるって自由だーと元気がでます。

  

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2020.7.4

July

長くて寒い蝦夷梅雨です。
今朝方、一瞬霧が晴れて山が見えましたが、すぐに白い世界に戻ってしまいました。

こんな中でも牧草刈り作業は急ピッチで進んでいます。
周囲のジャガイモ畑では白やピンクの花が咲き始めました。

そろそろ太陽を。
大地も人も、眩しい日差しを待ち焦がれています

    

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2020.6.20
茶と花展

大阪「暮らし用品」にて開催中です。
       ( 620 ~ 77

暮らしの中で長く大切に使える、お茶とお花のための器・道具を展示販売しています。
私も小さな花かごを出品しています。
http://www.kurashi-yohin.com/

  

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2020.6.14
  もののかたち   
タンポポの綿毛

自宅の周囲はタンポポだらけ。
盛大な黄色の季節がやっと終わって、今はぼんぼりみたいな綿毛が初夏の風に揺れています。

白い花火のような繊細な形は、無邪気な黄色時代とはまったく違うおとなの風情。

ひときわ美しいのは、朝露にひかる綿毛の群れ。
霧の中で幻想的な景色がひろがります

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2020.6.8
June

まぶしいばかりの新緑です。
牧草畑では牛たちが活発に歩き回り、新鮮な草をせっせと食べています。
野辺の花が次々に咲き始め、鳥のさえずりも賑やかになってきました。

樹皮採集も今が最盛期。
今年は好天に恵まれ、作業は順調に進行中。

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2020.5.29

ツルウメモドキの卵かご

秋にはオレンジと黄色のかわいい実を付けるツルウメモドキですが、とにかく恐ろしいほどの繁殖力。家の周辺にはいくらでも生えています。

枯れ枝のような独特の質感にはとても惹かれるのですが、これがかなり扱いにくい素材。
今まで何度も手にとっては放り出していました。
が、チャンス到来。豊富な里山時間を使ってじっくり付き合ってみることに。

まずは手袋必須。ツルには棘のような小さな芽がたくさん付いているので、うっかり素手で触ると傷だらけに。
そしてせっかちは禁物。アケビのような柔軟性は皆無なので、ツルの意向に沿いながらゆっくり編み進めないと容赦なくポッキリ。

そんなこんなで3ヶ月ほどつきあっている間に多少は扱いに慣れてきました。
小さなかごから編み始め、今はオブジェを製作中です。

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2020.5.22

もののかたち  枯葉

周辺の家々の花壇には春の花がたくさん咲きはじめましたが、森の隅にはこんな枯葉がひっそりと残っています。

秋の終わりには目の覚めるような彩りだった落ち葉も、長い冬を雪の布団の下で過ごし、形も色もとてもやさしい風合いになっていました。

緑に覆われるのも、もう間もなく。
枯葉は大地に還っていきます

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2020.5.15

サクラ

やっと満開になったと思ったら、もうはらはらと散りはじめています。
遠くの山々はまだ雪を被っていますが、少しずつ山肌が見えてきました

庭仕事の楽しい季節です。
まだしばらくは静かな暮らしが続きそうなので、久しぶりに野菜作りを楽しもうと準備を始めました。

 

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2020.5.8

May

芽吹きの季節です。
枯れ色だった自宅周辺も、薄緑の絵の具を塗り重ねるように1日1日緑が増しています。
庭のヤマザクラの蕾もふくらんで開花までもう少し。
空にはおいしそうな雲がいっぱい浮かび、とんびが悠々と舞いながらピーヒャララ~

北国の遅い春、はじまりはじまり~

 

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2020.4.30

世界のかご文化図鑑

とにかく写真が美しく、なんど見てもわくわくする本。
さまざまな民族が作り、さまざまな時代に使われてきた世界中のかごがたくさん紹介されています。

今までは写真ばかりをながめていましたが、このたび本文をじっくり読んでみてその奥深さにびっくり。
かごの素材や技法、歴史的背景や芸術性などの興味深い内容に加え、ポリ容器やビニール袋に頼る現代の包装材料による大気汚染にも警鐘を鳴らしています。

(ブライアン・センテンス著 東洋書林)

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2020.4.20

里山の春

デントコーン畑で見かけたタンチョウヅル。
つがいは時々見かけますが、4羽一緒にいるのは初めて。
地面をついばんだり羽を広げたり頭を寄せ合ったりして仲良く遊んでいました。

里山の春はのどかに過ぎていきます。
さろそろ山菜シーズンも到来。
楽しみです。

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2020.4.10

お知らせ

6月開催の予定で準備を続けていた「十勝の作家による合同作品展・トレスアニョス展」は、1年延期となりました。

家での時間が増えた昨今は、じっくりと素材と向き合う良い機会。
庭先の植物を試したり、新しい編み方を研究したり、未完のままだったものを作り直したり…
積んだままだった籠の専門書もゆっくり読む時間ができました。

1年後の作品展には、今という時間が少しでも生きるものを展示したいと思っています。

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2020.4.5

April


暖かい日が続いたと思ったら急に雪が降ったりして、4月はまだまだ油断できません。

庭の福寿草は天気に合わせて、花びらを広げたり閉じたりを繰り返しています。
写真は好天のお昼過ぎ。笑顔満面の黄金色です。

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2020.3.29

新しい素材

剪定したシダレヤナギの枝をいただきました。

ネコヤナギやバッコヤナギの樹皮はかごの素材としてよく使いますが、シダレヤナギの枝は初めて。
繊細で扱いの難しい素材のようですが、それもまた楽しみのひとつです。

ゆっくり時間をかけて、素朴な風合いを生かしたかごを作りたいと思っています。

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2020.3.18

夕焼け

日が長くなりました。
17時45分。まもなく日没です。

周辺の畑では雪解けが進み、本州からはサクラの便りも届きました。

季節はどんどん進んでいるのに、気持ちはなかなか春に乗れません。
でも、そんな人間たちにおかまいなく白鳥たちは今年もやってきて、一日中賑やかに舞っています

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2020.3.8

銀 嶺

2.3日前から、空港閉鎖・JR全面運休と大荒れのお天気でしたが、今日は快晴!
大雪の山々が輝いています。

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2020.3.3

March

いつもなら楽しみがいっぱいの3月ですが、今年は冬眠状態。

家にこもっていれば仕事がはかどるかと思いきや、そんなことはないのですねー。

集中力が途切れたら、家の周りを散歩して、春の兆しを感じています。

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2020.2.24

お知らせ

3月下旬に予定していた東京・国立でのかご展は取りやめとなりました。

この度の深刻な事態が一日も早く終息することを願っています

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2020.2.23

古家散歩

どこが良いのかと聞かれても答えようがないのですが、なぜか心惹かれる建物です。

無造作に塗ったレンガ色が、 晴れた冬空に良く映えています。

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2020.2.15

暖 冬

例年ならば一番の厳寒期なのに、今年は暖かい日が続いています。

雪解けの畑には小鳥たちが飛びかい、道端のネコヤナギには早くも白いぼんぼりが付きはじめました。

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2020.2.5

札幌資料館

雪まつり真っ盛りの大通公園。
その西端に、この味のある建物があります。
100年近く前に裁判所として建てられ、今はギャラリーや資料室として使われています。

館内はほぼ昔のまま。
階段の手すりや窓枠、シャンデリアやステンドグラスの重厚感にとても惹かれます。

9月にここでグループ展を行います。
ちょうど館裏庭の木々が紅葉する時季。今からとても楽しみです。

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2020.1.24

Baskets  3

表紙が楽しいアメリカのかごの本。

古い時代から現代までの、生活に根ざしたディスプレイ写真がたくさん掲載されています。

いつでもどこでも、カゴは暮らしの一部なのだなと嬉しくなります。

(出版: Schiffer  Pub Ltd)

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2020.1.17

ミナ ペルホネン 展

長く着続けることをコンセプトに作られているミナの服。

作り手の深い思いと着る人の愛着で、服の歴史が刻まれていく。

ものを大切にするってこういうことかと、あらためて思いました。

圧巻の展示はクラクラするほど感動的!機会がありましたらぜひ!

(2/16まで 東京都現代美術館)

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2020.1.8

雪の朝

久しぶりの降雪です。

今冬はジャンプ大会が中止になったり、雪まつりの雪を遠方から調達したりと、北海道は記録的な雪不足。

ドカ雪はごめんだけど、そろそろ恋しくなっていた純白の大地。
眺めるだけで、やはり心が踊ります。

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2020.1.1

New  Year

すこやかな一年でありますように
今年もよろしくお願いします

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