野のかご通信−9 2024

 

(2024年)

 

2024.11.19

積雪 


「今季いちばんの寒気。北日本は暴風雪」の報道があった翌朝です。

夜のうちにたくさん降ったようで、測ってみたら積雪が8センチほどありました。根雪にはまだ早いけれど、気温は低く雪混じりの冷たい風が吹いています。

冬将軍がダッシュでやって来て、秋があっという間に去っていきました。

 

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2024.11.12

銀杏 


イチョウ並木が色付いています。緑から黄色へのグラデーションがことのほか美しく、急いでいても足を止め惚れ惚れと見上げてしまいます。

先日知人からスマートレターが届き、中から出て来たのはジプロックに収まった殻付きギンナン。

100粒以上が行儀良くぺったんこに並んでいました。早速一部をおつまみにいただき、残りは冷凍庫へ。眺めてよし食べてよしの銀杏です。

 

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2024.11.5

森の会 


晩秋の森を散策して落ち葉や木の実を拾い、それらを使ってリースやオブジェを作る会に参加しました。

場所は7月にお世話になった「黒い森ギャラリー」です。11月の森はすっかり衣替えをして、しっとりと優しい空気に溢れていました。

美しい風景を眺めながらの創作は格別な時間。幸せな秋の一日でした。

 

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2024.10.27

ノイバラ 


小さな赤い実が大好き。ナナカマドやイチイ、ツルウメモドキなどの枝を分けてもらいドライにしてリースやディスプレイに使っています。

たいていは褪色したりぽろりと落ちてしまったりするのですが、ノイバラの実は丈夫な上に色の変化もない貴重な素材。

先日たくさんいただいたのでさっそく陰干しにしました。

 

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2024.10.19

いよいよ 


「北海道には秋と冬の間にもうひとつ季節がある」と言った作家がいます。

暮らしているとその季節の入り口がわかります。多分それは今日。

明朝にはこの紅葉にうっすら雪が積もっているかもしれません。

 

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2024.10.11

スープびより 


十勝から無農薬野菜が届きました。ありあわせのキノコや根菜も入れて、さっそく味なしスープに。

3日分ぐらいをまとめて作り、献立に合わせてみそ味やポン酢味、時にはミルクスープにも。

あったかスープの季節が始まりました。

 

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2024.10.4

そろそろ 


東京は真夏日と報道されていますが、こちらはいっきに晩秋の気配です。

靴下もカーディガンも毛布も急いで引っ張り出し、ストーブの点検も怠りなし。

散歩道はどんぐりが大豊作。ニシキギが美しく色付いています。

 

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2024.9.25

開催中 


帯広展が始まりました。

快晴の日が続き、十勝の空の広さにあらためて感動しながらギャラリーに通っています。

写真は会場の一角。たくさんの影が踊る葉型のオブジェ(素材・イタドリの枯枝)

 

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2024.9.19

秋の実のり


どれも食べられませんが目には美味しい草木の実。散歩道で見つけました。

心地良い風、高い空、そして色づき始めた森の木々・・・

あの暑かった日々もやっと終わり、そぞろ歩きが楽しい季節になりました。

 

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2024.9.14

開催中 トレスアニョス展


十勝の工芸家20人による合同作品展。今回のテーマは「雪」です。

写真は新メンバー・ワタナベさんが製作したアフリカの民族楽器「カリンバ」。

左上のキーから順に鳴らしていくと「雪やこんこん」のメロディが流れます。

 

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2024.9.6

秋桜


まだまだ暑い日が続いていますが、少しずつ木の葉が色付きトンボも飛び始めました。

ちょっと遠出をしてみたり、小さな山に登ってみたり、活動しやすいこの季節はやりたいことがいっぱい。でもまずは、かごや材料が山積みになったアトリエの大掃除をして、気持ちよく秋を迎えましょう。

 

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2024.9.1

お知らせ 帯広展


とき   9/25 ~ 9/29

ところ GALLERY ORYZA(ミント・カフェ)(帯広市大通6-14-1)

このギャラリーの魅力は、異なる雰囲気のふたつの部屋があること。その使い分け方が毎回の悩みであり楽しみでもあります。

今回はカフェに近い明るい部屋には普段使いのかごを、奥の暗めの部屋にはいろいろな植物素材を使った造形作品を展示する予定です。

 

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2024.8.24

開催中  北国のかご展


小樽yukimichiでの作品展が始まりました。

私以外の3人の作り手は、北海道産の根曲竹や唐竹を使って製作しています。

その素朴な風合い、直球勝負の力強さにすっかり惹かれてしまいました。

 

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2024.8.17

夕景色


いつの間にか日暮れが早くなってきました。

どんなに暑い日が続いても、少しずつ秋に向かっていることを実感します。

今のうちにやっておくことはなんだっけ?と急に焦り始めたりして、なんだか夏休みの宿題みたいです。

 

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2024.8.10

お知らせ  トレスアニョス展


とき  9/14 ~ 9/23

ところ 帯広の森・はぐくーむ (帯広市南町南9-49)

秋の十勝で、毎年恒例のクラフト合同作品展が開催されます。

木工、染織、ステンドグラス、創作人形、絵本、手製靴、造形などジャンルは多種多彩。

今回は『雪』がテーマ。私はいまだにイメージがまとまらず悪戦苦闘中。

さてさて、どんな作品が並ぶのでしょうか。お楽しみに。

 

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2024.8.3

ナナカマド


きれいな赤い葉が見えたので近づいてみたらナナカマドでした。たくさんの青い実を付けています。

この実が黄色からオレンジ色になり晩秋には真っ赤に色付いてそのまま冬を越します。

雪景色の中では貴重な赤色。雪帽子を被った愛らしい姿は冬の楽しみのひとつです。

 

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2024.7.25

お知らせ  北国のかご展


とき  8/24 ~ 9/3

ところ yukimichi (小樽市張碓560-24)

竹、胡桃や柳の樹皮など北海道で採れる素材で編む4人の作り手の展示会です。

味わいのあるかごやざる、昔ながらの漁具や農具など、興味深い作品が並びます。お楽しみに。

 

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2024.7.18

樹皮採集


知人のご好意で札幌郊外の里山にクルミ樹皮の採集に行ってきました。

今回は細めの枝が目的だったので、この日のために新調した手鋸を持参したら面白い程よく切れて、作業がどんどん捗りました。いまさらですが、やっぱり道具は大事。

 

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2024.7.8

黒い森ギャラリー


北広島展2週目。全体の写真です。正面の大きな窓から森が見渡せます。

猛暑だというのに館内は爽やかな風が通り抜けて、まるで避暑地ですごしているような贅沢な気分に。

 

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2024.7.1

開催中  北広島展


森の中のギャラリーは鳥の囀りがBGM。散策路沿いの花々は、木漏れ日を浴びて歌うように咲いています。

今回はこの風景に溶け込むようなイメージで、造形作品を展示しました。

心身ともに浄化されるような7月の黒い森美術館へ、ぜひおいでください。(7/1,2,3 7/8,9,10在廊)

 

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2024.6.23

大きなクルミかご


直径36cm深さ42cmのかごを作りました。3センチ幅のクルミ樹皮を24本。各本200cm必要なので、縫い繋ぎながら編んでいます。

ランドリーバスケットとしてのご注文でしたが、かなり頑丈なので様々な用途にも使っていただけると思います。

しっかり働いて味のあるかごになりますように、と願いながら送り出しました。

 

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2024.6.15

野辺歩き


あちらの路地こちらの路地、ついつい惹かれて進んでしまいます。急に視界が開けて海が広がったり、色とりどりの野の花の群れに出くわしたり。最近では夏草のにおいを強く感じるようになりました。

間もなく夏本番。日差しと虫が強烈にならないうちに、せっせと散歩に出かけましょう。

 

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2024.6.7

旬の野菜


朝採りのアスパラガスをいただきました。これぞまさしく親指サイズ。

産地とはいえ旬とはいえ、このサイズはなかなか手に入りません。

さっと茹でてカプリ。シンプルでやさしい初夏の味です。

 

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2024.5.31

お知らせ 北広島展


とき  7/1 7/2 7/3 7/8 7/9 7/10

ところ  黒い森美術館(北広島市富が丘509-22)

初夏の森で3度目の個展です。

今展では植物を素材とした実用的なかごとともに、造形作品としてのかごも展示します。

この時期の森は眺めているだけでも心が満たされます。どうぞお立ち寄りください。

 

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2024.5.22

旅の途中


新緑の十勝を旅してきました。残雪の山々、木々の若葉、起こしたばかりの畑の色と香り… 身も心も刷新されるような風景でした。

写真は、初夏の広葉樹林に群生するオオバナノエンレイソウ。凛とした姿に惹かれます。

 

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2024.5.13

マティス展


絵画、彫刻、版画、衣装デザイン、ステンドグラス、切り紙絵…次々と広がる世界の全てから感動と刺激を受け、もう心身ともにヘロヘロになって帰路につきました。

ひとりの作家が残したたくさんの色と形と光が私の頭の中に住み着いて、これからもぐるぐると巡っていきそうです。

 

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2024.5.3

遭遇


近所の空き地で植物採集中、ふと振り返ると…懐っこい眼差しで私を見上げていました。

周辺をプラプラしたり、枯れ草の上でゴロゴロしたり、まるで犬のようなキツネ。

こんな町中で出合うなんてと驚いたけれど、もうすでに札幌の住宅街では被害続出中とか。

 

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2024.4.26

開催中  旭川展


駅前の平和通買物公園沿いにある創業80年の梅鳳堂本店。

ふっと気持ちが和むような小さな民芸品から力強い陶器やガラスの工芸品まで、ゆっくり眺めて過ごしたいお店です。

かご展は中二階のギャラリーで5/5まで開催中。どうぞお立ち寄りください。

 

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2024.4.18

春の花


山にはコブシが咲き、里のサクラももうすぐです。

足元には大きくなったフキノトウ。もう食べることはできないけれど、よくみると素朴な可愛さがあります。

日当たりの良い場所ではトウの横から細いフキが伸び始めました。山菜シーズンも間もなくです。

 

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2024.4.10

開催中


札幌展が始まりました。

雪もほとんど消えて、うららかな北国の春です。

今回はスタッフの皆さんに展示をしていただき、いろんな高さや角度から籠を眺めることができる素敵な空間になりました。

 

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2024.4.1

お知らせ 旭川展


とき  4/24(水)~ 5/5(日)

ところ 梅鳳堂 Asahikawa(旭川3-8買物公園)

久しぶりに旭川での作品展です。

ちょうどサクラの季節。お近くの方は散策を兼ねてぜひ!

 

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2024.3.24

春の便り


高知県ではサクラの開花宣言。こちらはまだまだですが、今日はうららかな日曜日。

散歩道でふきのとうを見つけました。毎年のことだけど、春の便りは気持ちを新たにしてくれます。

いくつか摘んで蕗味噌に。おむすびに入れると美味しいのです。

 

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2024.3.17

風物詩


雪解けとともに、民家の軒下に大きなつららを見かけるようになりました。直撃されたら大変なので、この時期は建物から少し離れて歩きます。

写真は庭木に付いた小さなつららの大群。日が当たるといつの間にか消えてしまいます。

 

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2024.3.10

お知らせ 札幌展


とき  4/10(水)~ 4/21(日)

ところ 梅鳳堂 Sapporo(札幌中央区南1西24-1-11)

今年の作品展は札幌円山の梅鳳堂ギャラリーから始まります。

冬の間に作りためたかごの数々を、ぜひ見にきてください。

 

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2024.2.29

ウズラかご


素材はワイヤー。樹皮とは対照的な素材ですが造形が楽なので、小さなかごやオブジェに使っています。

墨色の細いU字結束線の質感が好きでよく使いますが、時にはこのようにカラフルなコーテイングワイヤーも。

 

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2024.2.19

Happy Day


もう、春? と思ってしまうようなうららかな一日でした。今年も雪がたくさん降ったけど、ここまで来るとあと一息。

日もずいぶん長くなったので遠出もしやすくなってきました。行きたいところ、やりたいこと、やらねばならぬこといっぱいのこの時期ですが、そうこうしているうちに…ほんとの春。

 

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2024.2.11

十勝だより


今年もエゾユキウサギの写真が届きました。

キツネなどの襲来を恐れて日中は隠れているというのが私の認識でしたが、このウサギは友人宅の庭先に居付き、クマザサなどをポリポリ食べながら陽だまりでのんびり過ごしているとか。

雪より白いユキウサギですが、夏は灰褐色になります。

 

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2024.2.4

古家散歩


坂の途中にある小さなホテル。かつて医院だった建物です。

時々通りかかると、大きなキャリーケースを持った外国の旅人たちが出入りしていて、なんだか自分の方が異国を旅しているような気分に。

 

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2024.1.26

寒波一過


猛烈な寒波が北海道に上陸。

横殴りの雪で街はかすみ、窓から見える日本海には防波堤を越える大きな波頭。

交通機関もズタズタで、北国の冬の厳しさを凝縮したような1日でした。

写真は翌朝の風景。打って変わって穏やかな海の向こうに、山々が白く輝いています。

 

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2024.1.17

暮らしのかご


昔の民具にある「一升瓶を入れる籠」に惹かれています。

家には一升瓶がないので、暮らしに合わせた五合瓶用の籠を作ってみました。ちょうどワインも入ります。

春になったらお花見のお供に使いましょう。

 

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2024.1.8

くさ縄を綯う


小さな本の中に、身近な植物への愛と草綯いの知識が詰まっています。

草はずっと気になっていた素材。試しては挫折の繰り返しでしたが、この本に出会い一念発起。講習にも参加してきました。

まだまだ下手ですが練習を重ねて、いずれはかご作りに生かしたいと思っています。

 

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2024.1.1

New year 24


昨年は新しい暮らしの中でさまざまな出会いがあり、とても充実した日々でした。

一方、憤りを感じることの多い一年でもありました。

どうか今年こそは、たくさんの人が笑顔を取り戻せる年になりますように。

 

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